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 潤滑剤

転がり玉軸受にとって、潤滑剤の選択は非常に重要な要素であります。寿命、トルク、回転むら、音響、発塵、防熱、冷却、防錆等、転がり玉軸受の性能に大きな影響を与えます。転がり玉軸受の潤滑は一般には密封式で潤滑剤の交換行為は非常にまれであります。潤滑剤は通常オイルかグリースの何れかを注入します。一般的にグリースの方がオイルに比べ潤滑寿命は長いため密封式の転がり玉軸受の潤滑はグリースを標準としています。 グリースの潤滑寿命がオイルに比べて長い理由は増ちょう剤繊維の結合あるいは交絡によってオイル分(基油)を抱き込み離油現象によって潤滑機能を継続する機構になっているためです。なお、非常に低いトルクやトルク変動を嫌う用途では潤滑剤はオイルが適しています。オイルの潤滑剤をご使用になられる場合には寿命の点でご仕様に合わない場合が有りますので、選定に当たっては注意が必要です。
グリースの種類と特徴
名称 リチウム石けんグリース ウレアグリース フッ素グリース
増ちょう剤 Li石けん ウレア PTFE
基油 鉱油 エステル シリコーン 合成炭化水素 エステル フッ素
×
高速性 ×
熱安定性 ×
耐荷重性 ×
耐プラスチック性 × ×
価格 × ×
◎優○良△普通×不良
グリースにはその他添加剤として基油の酸化を防止するための酸化防止剤、境界潤滑性を向上させるための油性剤、 焼き付き防止のための極圧添加剤、錆止め剤等が含まれていて、各々のグリースの特長を出しています。よって、同系のグリースでもメーカによりまったく性能が変わってしまいます。
上記のグリース特性のため、密封式転がり玉軸受のグリース寿命の計算は複雑なファクタが交絡しているため、 現時点においては実際と比較して意味の無いものであります。
また、近年、軸受の取り付け部分でのプラスチック材を使う割合が増加しており、グリースとの化学変化の問題が増えてきております。
グリースの選定に当たっては、使用条件、使用環境を良く見極めて行う必要が有ります。
  グリース充填量
小径、ミネチュアサイズの玉軸受のグリース充填量は、30vol%が一般的です。
しかし、使用されるモータ等の性能に対応するため、NMBでは以下の充填量を用意しております。

X (5vol%〜10vol%)
L (10vol%〜15vol%)
T (15vol%〜20vol%)
無記号 (25vol%〜35vol%)
H (40vol%〜50vol%)

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